部屋の中の小さな部屋のこと
ちいさい頃、カラーボックスを本棚の横にいくつか並べて、自分の座るところを囲うようにして、そして近くにあるカーテンを天幕にして。部屋の中に小さな部屋を作っていた。
とても心落ち着く空間が出来上がったこと、今でも思い出す。
あれって一体何だったんだろう?
それと似たようなことを作品の中で試みている。部屋の中にさらに小さな部屋を作ること。仕切ること。もしかするとこれは本能的なもので、「自分の身を守る場所」を作らずにはいられないのかも。
押入れにこもったり、お風呂にこもったり、納戸に自ら入ったり。それも動機として同じなのかもしれない。動機というには大げさで、当時はなんとなくしていたことだ。
写真はちょうど一年前の桑野さんの企画 、「7×7 実験空間」でのひとコマ。アンサンブル・ゾネのアトリエにて。美術は森さん。ここでの体験が、今回の「日常を切り取る」の原点になっている。
エベレスト山と同じだけの長さがあるという網と組み合った。網を手にして絡まって、網の目が繭みたいに感じられて、自分の皮膚みたいになったり、そこから這い出したり。幾度となく脱皮した。瞬時に自分を取り囲む空間が変化していく。そのことに夢中になっていました。
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